NPOピュアの藤田敦子です。
社会保障と税の一体改革法案が通った後、厚労省は思い切った人事異動を行いました。この異動が、今後何を産みだしていくのか、眼が離せません。今後の為に、ブログに残しておきますね。(文全体は長いです)
☆今回の異動について小宮山大臣はこんなことを記者会見で述べています。
9月4日記者会見(厚労省HPより)
(大臣)
おはようございます。今日は、冒頭私から人事異動について申し上げたいと思います。(中略)
なお、女性の局長が2人となっています。この女性局長2人というのは、10年ぶりのことで、厚生と労働1人ずつ女性局長がいるのは初めてのことだと思います。こうした人事は9月10日付けで発令します。
今回お伝えする人事異動の内容は以上です。今回は、少し若返りを図ったということが一つ、それから女性を優遇したというよりは女性の能力を公正に評価をした結果、局長級以下のところでも各所できちっと評価をして位置付けをしたつもりです。それから、社会保障と税の一体改革も通りましたので、そうした改革を局横断的にしっかりと進められるように、かなり大幅な人事異動をしたということです。
《質疑》
(記者)
今、人事についてお話がありましたが、今回特に人事の狙いというか、改めていちばん重点を置いたところをお願いします。
(大臣)
一つ目は、事務次官が在任2年そして厚生労働審議官が在任3年を超えましたので、人心一新ということでこちらは交代ということにしました。そして二つ目は、ご承知のように、各局とも非常に重要課題を抱えていますので、体制の強化を図るために、適材適所の人事異動を図ったということです。今申し上げたように、だいぶ年次は若返っているかと思います。
(記者)
人事ですが、社会援護局長に村木厚子さんが内定されましたけれども、村木さんは、裁判で無罪が確定してから3年ぶりに厚労省に復帰となりますが、改めて大臣が村木さんに期待されることを教えて下さい。
(大臣)
村木さんは、内閣府の政策統括官として、社会保障と税の一体改革の中でも重要な位置づけで、私も兼務をして少子化対策担当大臣としても関わってきた、子ども・子育て対策の関連法案など、この成立に向けて与野党間、各省間、関係団体との調整など中心的な役割を果たしてきてもらいました。まだまだ、こちらのほうの仕事もあるのですが、一体改革法案が成立したこのタイミングで、厚労省に復帰してもらいたいと考えまして、今回のような形をとりました。また、村木さんに代わってやってもらえる人で、福祉分野にも明るい人、内閣府でも経験があるとうことで、これまで社会・援護局長をしていた山崎さんしかいないということで、山崎さんにそちらの内閣府のほうの統括官になってもらうことにしました。(後略)
(記者)
人事についてお伺いしたいのですが、医政局長が原さんという案がでておりますが、医系技官ということです。また、保険局長のほうですがこれまでは医系技官でしたけれども、事務官ということで、このへん人事のお考えについて。
(大臣)
医政局長を医系技官に、保険局長を事務官にポスト替えをする理由ということだと思うのですが、そこは、あまり固定的な概念にとらわれずに重要な課題と進めるために適材適所の人事としたということです。(後略)
☆異動については、ゆきさん(国際医療福祉大学大学院教授)からのメールを一部転記します。
参考:福祉と医療・現場と政策をつなぐ「えにし」ネット
( )の中は、入省の年とこれまでのポストです。
◎局長級人事
★退任・阿曽沼慎司さん(昭和49年 事務次官)
後任の事務次官は金子順一さん(昭和51年 労働基準局長)
その後任は、中野雅之さん(昭和54年 政策統括官)
そのまた後任は、熊谷毅さん(昭和56年 審議官(労働条件)
★退任・外口崇さん(医系 保険局長)
後任の保険局長は、木倉敬之さん(昭和54年 医薬食品局長)
その後任には、栄畑潤さん(昭和53年 年金局長)
そのまた後任の年金局長には、香取照幸さん(昭和55年 政策統括官)
そのまた後任には、唐沢剛さん(昭和55年 審議官(医政・保険・医療・介護連携)
★退任・外山千也さん(医系 健康局長)
後任の健康局長には、矢島鉄也(医系 技術総括審議官)さん
★退任・太田俊明さん(昭和50年 厚生労働審議官)
後任の厚生労働審議官(略称・厚労審)には、大谷泰夫さん(昭和51年 医政局長)
その後任には、医系技官の原徳寿さん(防衛省大臣官房衛生監)
そのまた後任は、鈴木康裕さん(医系 保険局医療課長)
★退任・宮島俊彦さん(昭和52年 老健局長)
後任の老健局長には、原勝則さん(昭和54年 内閣総務官)
★退任・森山寛さん(昭和53年 職業安定局長)
後任は、岡崎淳一さん(昭和55年 官房長)
そのまた後任の官房長には、二川一男さん(昭和55年 総括審議官)
★退任・高井康行さん(昭和53年 雇用均等・児童家庭局長)
後任には、石井淳子さん(昭和55年 審議官(雇用均等・児童家庭)
★退任・小野晃さん(昭和53年 職業能力開発局長)
後任には、山田亮さん(昭和55年 東京労働局長)
★山崎史郎さん(昭和53年 社会・援護局長)と
村木厚子さん(昭和53年 内閣府政策統括官)が交代
◎審議官・課長級・医系の人事(医療福祉関係)
★年金局長になる香取照幸さん(昭和55年 政策統括官)の後任に、
唐沢剛さん(昭和55年 審議官(医政・保険・医療・介護連携)
その後任に神田裕二さん(昭和57 内閣府審議官(経済財政運営担当))
★健康局長になる矢島鉄也さんの
後任の技術総括審議官は、三浦公嗣さん(医 食品安全部長)
後任に、新村和哉さん(昭和59 農水省)
その後任は、塚原太郎さん(昭和59 厚生科学課長)
後任は福島靖正さん(昭和59 横浜検疫所長)
その後任は木村博承さん(昭和61 がん・健康増進課長)
そのまた後任は宮嵜雅則さん(昭和62 医療指導監査室長)
さらに後任は泉陽子さん(昭和63 母子保健課長)
その後任は桑島昭文さん(平成02 官房付)
★防衛省大臣官房衛生監に出向の鈴木康裕さん(昭和59 医療課長)
の後任に宇都宮啓さん(昭和60 老人保健課長)
その後任に迫井正深さん(平成1 保険局企画官)
その後任は井上肇さん(平成3 官房付)
★国立がん研究センターにうつる牛尾光宏さん(昭和57 国際協力機構)
の後任は福田祐典さん(昭和60 精神・障害保健課長)
その後任は重藤和弘さん(昭和60 医薬品機構)
その後任に中野恵さん(昭和62 保健医療科学院)
★保健医療科学院次長に、関山昌人さん(昭和57 福祉医療機構)
後任に山本光昭さん(昭和59 大気環境課長)
その後任に大森豊緑さん(昭和61 名古屋市立大)
★文部科学省スポーツ・青少年局青少年課長に、
川又竹男さん(昭和63 老健局振興課長)
後任に朝川知昭さん(平成2 政策企画官(社会保障担当参事官室))
★雇用均等・児童家庭局長になる石井淳子さんの
後任に鈴木俊彦さん(昭和58年 会計課長)
その後任に池永敏康さん(昭和59 医政局総務課)
そのまた後任に吉岡てつをさん(昭和60 食品安全部企画情報課)
★官房総務課参事官に堀江裕さん(昭和60年 健康局生活衛生課長)
その後任に、依田泰さん(平成1 年金局事業企画課病院室)
★官房総務課企画官に、矢田貝康之さん(平成7年 官房総務課)
後任は大塚弘満さん(平成8年 労働基準局総務課)
★桑田俊一さん(昭和55 審議官(職業能力開発担当))は、国交省に里帰り。
★依田晶男さん(昭和56 国立がん研究センター)の
後任に、藤井康弘さん(昭和58 国際課長)
★高倉信行さん(昭和56年 消防庁審議官)の
後任に、武田俊彦さん(昭和58年 社会保障担当参事官)
その後任は、福本浩樹さん(昭和59 老健局総務課長)
その後任は片岡佳和さん(昭和60 医政局国立病院課長)
そのまた後任は、土生栄二さん(昭和61 障害部障害福祉課長)
その後任は、辺見聡さん(平成2 障害部地域移行・障害児支援室長)
その後任は阿萬哲也さん(平成3 人事課企画官)
★雇用均等・児童家庭局総務課長に、定塚由美子さん
★健康局総務課長に、塚本力さん(昭和60 年金局事業企画課)
後任は八神敦雄さん(昭和62 大臣官房付)
★企業年金連合会会員センター長に、中島誠さん(昭和59 障害部企画課長)
後任に、井上誠一さん(昭和61 医政局指導課長)
その後任は、梶尾雅宏さん(昭和62 年金局年金課長)
★保険局総務課長に濱谷浩樹さん(昭和60 保険局国民健康保険課長)
後任は中村博治さん(昭和63 年金局事業管理課)
★医・労災保障部長に 中沖剛さん(昭和56 高齢・障害者雇用対策部長)
後任に 小川誠さん(昭和58 官房人事課長)
その後任は樽見英樹さん(昭和58 官房参事官(人事担当))
★年金局年金課長に度山徹さん(昭和63 老健局介護保険計画課長)
後任は、高橋俊之さん
★年金機構事業企画部長に北波孝さん(平成2 広報室長)
後任に、屋敷次郎さん(平成2 保険局医療課保険医療企画調査室長)
★ 国際医療研究センターに亀井美登里さん(昭和59 成田空港検疫所長)
後任に、丸山浩さん(昭和58 医薬品機構)
★石塚正敏さん(昭和53 関信厚生局長)の
後任は安達一彦さん(昭和54 近畿厚生局長)
★新木一弘さん(昭和60 支払基金)は、新潟・ゆきぐに大和病院へ
以上です。異動は頻繁に行われるので、2012年9月10日付になります。
ここから、どのように変わっていくのか、何が行われていくのか、眼が離せませんね。
*ゆきさんからの追加の情報を一部加えました。9月14日
★伊原和人さんは、食品安全部企画情報課長。
後任の日本年金機構記録問題対策部長には柳楽晃洋さん(年金機構事業企画部長)
★大島一博さんは、保険局保険課長。
後任の官房長官秘書官は大西友弘さん(内閣官房社会保障改革担当室)
その後任に宮本直樹さん(アフターサービス推進官)
その後任は大隈由加里さん(雇用均等・児童家庭局均等待遇推進室長)
★高倉信行さん(消防庁審議官)は、年金管理審議官に。
★東北厚生局長だった藤木則夫さんは、国立病院機構理事(管理担当)に。
後任は岡部修さん(年金積立金管理運用独立行政法人理事)
★依田晶男さんは、年金・健康保険福祉施設整理機構(RFO)の審議役としてのWHO
で活躍した尾身茂理事長の右腕に。
後任の国立がん研究センター統括事務部長は藤井康弘さん(国際課長)。
★若き医系技官は3・11支援に
・保険局医療課課長補佐の 前田彰久さんは内閣府で原発被災者の健康支援へ。
・奈良県医療政策部長だった武末文男さんは文部科学省原子力安全課放射線安全企画官に。
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