NPOピュアの藤田敦子です。
今日は、千葉大学大学院看護学研究科エンド・オブ・ライフケア看護学の長江弘子教授をお招きして、第2回エンド・オブ・ライフケア講座を開催しました。参加者それぞれが死別体験を持っていたり、現在、ケア従事者として働いているピュアの会員で、長江さんからの自己紹介と参加者それぞれの体験談を聞き、「自分らしい生き方」を考えて行きました。3時間があっという間に過ぎていき、死生観を高めあうことができました。
エンド・オブ・ライフケアとは、「診断名、健康状態、年齢にかかわらず、差し迫ったあるいはいつかは来る死について考える人が、生が終わる時点まで最善の生を生きることができるように支援すること」です。
この考えは1999年、香港で開催されたアジア太平洋ホスピス看護ケアネットワークの学術総会で、米国の医師フォーリー氏によって提唱されたことが始まりです。
フォーリー氏は、「人生の終焉は誰にでも訪れ、終焉の原因は病気のことが多く、しかも原因となる最近の病気の多くは長い経過をとる。そんな最期の日々の痛みや苦しみを十分に治療し、本人が望みどおりに過ごせるように支援すること」と言われたと長江さんは述べられました。
たとえば、70代、呼吸不全患者の終末期という考えを、70代、妻と娘2人がいる一家の主、会社役員、人生のしめくくりの段階を生きる男性とみて、支えていくことです。
そのためには、病気としてではなく自分の生の一部としてエンド・オブ・ライフについて考え、周囲の人、大切な人と語り合う文化を創り出すことが重要です。
今回のエンド・オブ・ライフケア講座は、NPOピュアとエンド・オブ・ライフケア看護学の共催で開催されています。
第1回 7月8日 あなたは、どこで、誰と、最後を過ごしたいと思いますか?
第2回 10月14日 自分らしい生き方、考えてみませんか
第3回 11月11日 アドバンス・ディレクティブ(事前指示)を考える
*オランダ高齢者施設視察報告(藤田敦子)あり
第4回 1月13日 題未定 ワークショップ含む
第5回 2月10日 題未定 ワークショップ含む
他に、11月24日(土)に千葉大学けやき会館で市民協働シンポジウム「あなたは最期までどのように生きたいですか?」を開催します。
今年度は、ピュア会員限定で同伴者は可能という形で開催しています。
自分らしく生きるとは、どのように生きたいかを考えることから始まっていきます。何をしている時が自分らしくいられるのか、そんなことをじっくり話し合っていくことで、患者自身の生きるを支える看護となっていくのでしょう。
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