2012年10月9日火曜日

がん政策サミット2012秋に参加して

NPO法人ピュアの藤田敦子です。

10月6日(土)~8日(祝)と、奈良県かしはら万葉ホームにおいて「がん政策サミット2012秋」が開催され、参加をしてきました。このがん政策サミットは、特定非営利活動法人日本医療政策機構市民医療協議会主催で年1~2回開催され、今までは、東京で開催されてきた。今回は奈良県共催という初めての開催でしたが、約110名の患者関係者、都道府県議会議員、行政担当者、医療提供者、民間、メディアの参加がありました。
今回の奈良での開催は、患者委員の馬詰さん、吉岡さんの強力な後押しがあり、たくさんの苦難を乗り越えての地方開催でした。このブログを借りて、お二人に、そして支えてくださった行政や議員の皆様、寄付を出してくださった皆様に感謝申し上げます。

今回のテーマは、「患者と地域に成果をもたらす県計画に仕上げよう」で、国会がん患者と家族の会から、尾辻秀久会長、梅村聡事務局長の挨拶から始まり、みんなで、タウンミーティング「地域に最適ながん診療連携拠点病院」へ意見を述べ合いました。議論された内容は、後日、公開されると思います。

私の拠点病院のあり方に関する考えとしては、標準治療が間違いなく提供され、地域に向けて緩和ケアの提供体制が整い、何より、施策のベースになる「がん登録」体制がしっかりとあることだと思います。「集約化」することと「均てん化」することを、どちらかにするのでなく、機能別に話し合っていくべきだと思います。提供する側の「連携」の考え方がばらばらでは、国民に理解できるわけがありませんから。がんになって治療をするとき、どんなふうに治療を受けていきたいのか、どんなふうに生きていきたいのか、大きなグランドデザインを描きながら、話し合われていくといいですね。

今回のがん政策サミットでは、門田協議会会長、岡田厚労省がん対策推進官、今井国立保健医療科学院統括研究官、宮田東大准教授、堀田国立がん研究センター理事長のお話を伺い、みんなで、第2次都道府県がん対策推進基本計画をよりよいするためにグループワークも行いました。4つのステークホルダーがそれぞれのグループに入り、話し合いをしていきましたが、とってもためになり、今後の千葉県での会議の中で、指標についての意見を提出しようと思っています。

最後の8日は、午前中は、アメリカのアドボケート ポーラ・キムさんによる講義をお聞きし、一人ひとり決意表明をして別れました。午後は有志による観光旅行に私は参加をしましたが、日ごろの疲れも取れ、他県の患者関係者とも意見交換をすることができ、東京で開催とは別の意味で有意義なサミットでした。

さて、梅村議員に政務官就任の御祝を述べ、がん末期の介護保険問題を進展させるために永田町へ行く約束も致しました。これは私にしか解決できない問題だからしっかりと考えていきたいと思います。千葉県の介護保険担当者のご挨拶はすでにがん対策担当と一緒に済ませています。現状を把握するため、市区町村担当者の声を聞くことからはじめますね。がんばります!

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