2014年2月21日金曜日

【千葉県】さんむ医療センターかんわケア病棟オープン

千葉県の二次医療圏の中でがん診療連携拠点病院が存在しない東金・山武の医療圏に、初めて緩和ケア病棟がさんむ医療センター(JR成東駅)に2014年1月14日20床がオープンしました。見学に行ってきましたので報告しますね(^o^)

地方独立行政法人 さんむ医療センター


緩和ケア病棟は、がんの治療の継続が困難となった患者に対し、がんによって引き起こされる様々な辛い症状を和らげるために用意された病棟です。ここでは、患者と家族が住み慣れた地域の中で心と身体の痛みを和らげ、その人らしく生きていくことをお手伝いします。
1.抗がん剤治療はしませんが、患者と家族の苦痛を取り除き、可能な限りその人らしく快適に生活を送れるようにします
2.病棟看護スタッフだけでなく様々な専門職がチームとしてケアを提供します
3.がん専門施設からの患者を速やかに受け入れ、継続した療養が可能です
4.在宅療養の継続が困難になった患者を速やかに受け入れます
5.症状が緩和され在宅療養を希望する患者の支援を積極的に行います

一般病棟との違いは、
1.がんに伴う苦痛緩和に力を注ぎます
2.検査や処置はご相談しながら行います
3.家族とくつろげる環境を提供します
4.ペットとの面会やアルコール飲料も条件に応じて可能です
5.家族が休息される場合の短期入院も受け入れています

病床は、個室が6床、多床部屋が14床(4床、4床、3床、3床)で、多床部屋は男女別になっています。個室料金は居住地によって違い、山武市周辺だと4500円、それ以外は5500円になっています。認知症で意思疎通が困難な場合はお受けできない場合もありますが、まずは地域医療連携室に連絡して相談してみたらいかがでしょうか(電話 0475-82-2521)。緩和ケア外来は完全予約制で、月曜日の午前中(新患専用)、水曜日・金曜日の午後に、お話をお聞きした篠原院長が行っています。


病院併設の訪問看護ステーションがあり、在宅医療をする医師と24時間体制の連絡を整えて、緊急時にも対応してくれます。白子や茂原は他の医師に往診を依頼していますが、元々この地域は、医師が少ない地域ですので、片道15kmでも往診に行かれているそうです。篠原先生の優しい顔を見たら、痛みがすぐ取れてしまいそうですね。

お部屋の画像や入院基準、料金などは、かんわケア病棟のご案内 で確認くださいね。

緩和でなくかんわにした理由をお尋ねしたら、優しい印象を与える、との答えに気配りをいっぱい感じました。お食事も栄養科が個別に訪問してアラカルトメニュー以外や味付けの好みにも対応してくれる。患者会鈴の会もあり、心と身体両面から支えてくれます。

見学した日に、閉鎖される東金病院で働いていた若い医師が訪ねていました。4月からはさんむ医療センターで働かれると言われていました。篠原先生の熱い心に志のある医師や医療者が集まってきますね。

後、緩和ケア病棟がない空白圏は、市原と安房だけになりました。東葛北部、東葛南部地域には新たな緩和ケア病棟の誕生も、もうすぐです。オープンしたら、このブログでお知らせしますね。

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