朝日新聞朝刊千葉 平成20年7月11日
がん緩和ケアを柱に全国で医療・福祉に携わる専門職と市民1千人余が集う「日本ホスピス・在宅ケア研究会全国大会in千葉」が、千葉市美浜区の幕張メッセで12、13両日に開かれる。地域コミュニティーの場でのホスピスケアをテーマに35の講演、シンポジウム、分科会が行われる。
大会の会長は、県内で在宅医療を望む患者・家族の支援を行っているNPO法人ピュアの藤田敦子代表。がん対策基本法の成立で、がん診療連携拠点病院を核にした在宅療養が充実した半面、地域の受け皿となる医師、看護師、ヘルパーは大幅に不足している状況だ。終末期を支えるために創設された在宅療養支援診療所も、県内の自治体の中には1カ所も機能していないところも少なくないという。
大会1日目は、緩和医療を20年以上実践し日本のホスピスケアをリードしてきた山崎章郎医師、川越厚医師らの講演などがある。また、コミュニティケア部会では、遺族や看護師らが患者の最期の10日間を支えた実体験を語り、子ども共育部会では虐待や不登校、我が子の死などと向き合う人たちがメッセージを交換する。
当日参加が可能。藤田代表は「現場で先駆的に頑張っている人たちの思いを聞き、最期まで在宅で安心して過ごせることを知ってほしい」と呼びかけている。問い合わせは同大会事務局(047・326・9622=医療法人恵隆会内)へ。
*大会URL http://www.npo-pure.npo-jp.net/chibataikai.html
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