2010年2月16日火曜日

患者サロンで心のケア 肝炎対策で公費

藤田敦子のひとりごと(がん情報)

千葉大学医学部附属病院と患者会との協働での講演会開催は、今後も続いていくことになりそうです。私たちピュアにも、患者さんや今支えておられる家族もいて、この公式サイトでは、今後、検診や治療に関することを「がん情報」としてお届けしていきます。
リポーターは、ピュア会員の陽子さんです!プロフィールはご本人からお願いしますね。

さて、最初は、私から。
肝炎対策は、患者さんが国会議員になり、大きく動き出しています。肝炎から肝臓がんを発症される方も多く、患者さんたちが勝ち取った成果は、大きなものになりますね。



患者サロンで心のケア 肝炎対策、相互支援も
2010年2月15日 提供:共同通信社


すべてのウイルス性肝炎感染者の支援を目的とした肝炎対策基本法の1月施行を受け、厚生労働省は14日までに、患者同士が治療体験を語り合う「サロン」開設や患者らをカウンセラーに育成する研修など、心理面の支援に2010年度から乗り出すことを決めた。

 厚労省の推計では、B型、C型肝炎患者は計約60万人おり、長期にわたる闘病や周囲の偏見に苦悩する人も多い。厚労省は「悩みを共有し、心を開いた話をすることが精神的負担の緩和につながる」として、治療費助成などの経済的支援に加え、基本法が定める総合対策の一環と位置付ける。

 患者の精神的負担の軽減を目的とした施策には、がん患者を対象に痛みを取り除いたり、心の不安を和らげたりする緩和ケアが知られている。

 厚労省によると、支援策の一つは肝炎治療の拠点となっている各都道府県の病院への患者サロン開設。インターフェロン治療の副作用でうつ状態となる患者も多く、治療の体験談や日常生活のアドバイスなどを気軽に話し合える場を設ける。

 また、病院などの相談員の資質向上のため、患者らを講師とする講習会を実施。患者や家族をカウンセリング能力を持つ「ピアサポーター」として育成するための研修事業なども想定している。 10年度政府予算案には新規事業として「肝炎患者等支援対策」が盛り込まれており、個別の事業は地域の実情に応じて都道府県が実施し、国は年間最大30万円を補助する形になる。

 経済的支援として国は10年度以降、インターフェロン治療に加え、B型肝炎に効果がある抗ウイルス剤治療を助成対象とし、自己負担を月額原則1万円とする方針。東京都内の男性患者(70)は「経済的支援や医療面だけでなく、心のケアにも国が乗り出すことは評価できる」と話している。



※肝炎対策基本法 

国内最大の感染症とされる肝炎の総合対策を盛り込んだ法律。2009年11月に議員立法で成立し、今年1月に施行された。血液製剤が原因の薬害C型肝炎事件と、集団予防接種での注射器の連続使用が原因のB型肝炎事件について「国の責任」を認め、それ以外の感染についても治療費助成などの支援対象とした。厚生労働相が予防や医療提供体制の確保などに関する基本指針を策定し、その際には、患者代表などから任命される対策推進協議会の意見を聴くと定めた。

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