2010年2月22日月曜日

英国がん患者支援、マギーズ・センターがほしい

藤田敦子のひとりごと(がん対策、緩和ケア)

今日は、「30年後の医療の姿を考える会」主催の『がん患者が自分の力を取り戻せる支援とは? イギリスのがん患者支援、マギーセンターから学ぶ』に行ってきました。

英国というと、ホスピス発祥の地で、チャリティが活発な国として知られていますが、私は、マギーズ・センターのことは初めて知りました。

乳がん患者であったマギー・ケズウィック・ジェンクスさんが、「病人ではなく一人の人間に戻れる、死の恐怖のなかにあっても生きる喜びを感じられる、小さな家庭的な安息所がほしい」「治療法や補完療法についての適切な情報、信頼できる案内人がほしい」と思い、自分の担当だったオンコロジーナース(がん専門看護師)や医師に相談し、彼女が亡くなった後に、このプロジェクトは動き出します。
このマギーズ・センターの特徴は、マギーさんがランドスケ-ププランナーという専門と、夫が建築家であったことから、建物や庭、ランドスケープといった環境も、力になっていることです。

専門看護師、心理士、ソーシャルワーカーによる専門家の支援、そして広報や資金集めをするスタッフがいます。
打ち解けて話がしやすく、くつろげるスペースがあり、不安に対処する方法を自分ひとりでなく見つけられる場所。患者や家族だけでなく、働く医療者に対してもセンターが開かれています。

ちょうど、昨日は石川県で講演が行われて新聞記事になっています。
読売新聞 がん患者支援英国に学ぶ
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ishikawa/news/20100221-OYT8T00103.htm?from=dmst3


イギリスでは、がんセンターの側(日本でいればがん診療連携拠点病院でしょうか)に作られていて、無償の土地提供かごくわずかな料金での賃貸契約があり、建築家の無料奉仕(おお、すごい)、地元メディアを巻き込み、資金調達を行っているようです。

キャピタルコストは、300万ポンド(建築費約200万ポンドと3年間の運転費100万ポンド)、それ以外に歳入費年間25万から35万ポンドかかっています。
へえー、すごいな・・。(1ポンドが今142円ぐらいだから、4億、そして年間3500万から5000万か・・、キャーすごい。一般人には想像もできない額ですね。土地を無償提供してくれる人を探すところから始めるわけですね・・・。13年かかった意味がやっとわかりました・・)
日本には、チャリティの文化はないし、さてどこから始めたらいいのかしらと思うけど、「ほしい」という気持ちがあれば、知恵や人が集まってくるかもしれませんね。

明日から、夢をいっぱい語っていこう。
「ほしい。作りたい」
まったく同じものを作るのは難しいかもしれないけど、でも、マギーズセンターがもつ機能は絶対に必要ですよね。
一度英国に行って、自分の眼で確かめてみたいです。
まずはそこから始めていきます!

チャリティのことも、せっかくそういった団体の会員になったことだし
もっと真剣に勉強していかなくちゃ。

主催者が、日本1号を作られるでしょうから、いろいろ教えてもらえますね。
わーい。なんだか楽しくなってきました。
どこが作ってもいいから、日本に誕生してほしいです。

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