2010年9月25日土曜日

千葉県匝瑳(そうさ)市にがん条例誕生

藤田敦子のひとりごと(がん対策・緩和ケア)


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読売新聞9月22日(水)
がん対策推進条例 匝瑳市議会が可決

匝瑳市議会は9月定例会最終日の21日、議員提案された「がん対策推進条例」を賛成多数で可決した。がん対策を推進する条例が制定されるのは、県内自治体では初めて。
条例では、がん対策への市、市民、保険医療関係者それぞれの役割を示し、がんの予防や早期発見などを推進するため、市にがん対策推進計画の策定を義務つけている。本会議では、市が市内の保険医療関係団体とも協議し、理解と協力のもとで施策を行うよう努めるとの附帯決議も可決された。

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千葉県で初めて誕生したがん条例です。
匝瑳市は、市民病院を中心に在宅緩和ケアに力を入れている場所で、市民病院は「病院で死ぬということ」の山﨑医師がいたところでもあります。ホスピスケアを推進する市民団体が長く活動されていて、そういう意味では、匝瑳市で一番初めに「がん条例」が設定されたことも意味はありますね。
子宮がんのワクチンや検診を進めていくことも狙いのようです。

さて、他市の動向が待たれますね。
また、千葉県として、がん対策条例や地域医療推進条例もほしいところです。

がん対策基本法ができるときに、条例を千葉県に作る動きがあったのですが、国の動きを見てからと二の足を踏んでいたために、結局、作ることができませんでした。首都圏に近くない島根県や高知県は国とは関係なしに条例を作ってほしいと患者からの声で動きました。
う~ん、あの時に作ってしまえばよかったと思う反面、今のように、いろいろなことが動き出したけど、まだここが足らない、だから条例でしっかりとやってもらおうというのと、なんだか、いろいろな気持ちが交差しています。

継続して、がん対策を県民が知ることができる、そんな条例が必要なんだと思います。

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