1月14日、がん対策推進協議会のがん研究専門委員会(野田哲生委員長:財癌研究会癌研究所所長)が開催された。冒頭、野田委員長より、がん対策推進基本計画の「がん研究」をよりよいものに見直しすることを目的として、この専門委員会が設立されたと説明があった。各委員より専門分野を踏まえて現状と課題、対応案が示された。次回以降月1回程度の開催、各3省庁の予算や医療イノベーション室の考えをヒヤリングする予定。最終的に、がん対策推進基本計画に記載できるようにまとめ、がん対策推進協議会に提出する。
私は、「がん研究」に対して知識が不足しているが、研究の分野の話をうかがって、がん対策基本法を定めた時の根本的な問題があると痛感した。つまり、司令塔(アメリカは大統領が指揮をしているという意味)が不在、横の連携がないのである。どんなに話し合いをしても、予算が取れなくては意味がない。今回、医療イノベーション室の考えも聞くことが野田委員長より提案されて、本当に良かった。
文藝春秋で「抗がん剤は効かない」という見出しが躍ったり、十分な判断ができない患者を不安にさせない報道、信じられる報道をすぐに発信する機関が必要ではないだろうか。でも、日本は公の機関を作ると天下りだったり、患者を第一に考えたものでなかったりする。諸外国ではどうしているのだろう。いろいろなことを考えさせられた専門委員会でした。
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