2011年2月10日木曜日

がん患者5団体 団結し提言へ

藤田敦子のひとり言(がん対策・緩和ケア)

がん対策基本法を作ったときに、私は、「がん患者ネット」に所属し、当時リーダーだった山崎さんらと国会へ行ったり、厚生労働省へ行ったりしていた。あの時、全国がん患者組織として、もうひとつあり、そこは、がん患者大集合をすることを目的にできた組織だったけど、山本たかしさんは、「がん患者が一本化しないと、議員は振り向かないよ」と、一本化へ向けてMLの中で熱弁し説得に一生懸命だった。

ここにきて、がん対策推進協議会の国の委員を務めている天野さん、鹿児島がんサポートの三好さん、すい臓がん患者会の真島さん、愛媛で活躍している松本さん、未承認薬問題に取り組んでいる片木さんの5人が手を結び、がん対策全般に対して、提言を行うことにしたそうです(J-CANの産経新聞ニュース)。また、新しい組織ができた・・・。山本さん、どう思っていますか?

がん対策基本法ができて以来、議員めぐりなどをがん患者はおろそかにしてきたから、片木さんと天野さんが手を結び、動いていくことは歓迎したい。この5人は、日本癌治療学会で講師を務めたメンバーで、医療者にとっても、ウェルカムな人たちのようです。関心が低くなっているがん対策を盛り上げてほしいと願っています。

でも、私のやっている緩和ケア、在宅ケア、遺族ケア。今、アンケート調査をしている末期がん患者の介護保険問題。ずっと、問題を言い続けているのに、患者委員が協議会で取り上げてくれることはなかったです。私の分野は患者が発言するのは難しいのかな?介護保険は、市町村代表の方が発言してくださったので、その方に伝えます。先日の協議会では、本田委員に資料を預けました。緩和ケア・在宅ケアも、医師の委員に伝えていこうと思っています。少しでも前に進むようにしなければ!

がん患者の就労問題も、ネットワークができたようです(雇用維持へ支援組織発足)。この組織のリーダー桜井さんも、日本癌治療学会で講師になっていました。

それぞれの得意分野で、ひとつずつ、答えを出していくこと、それならば、山本たかしさんも納得してくれるでしょう。日本のがん医療対策の新しい夜明けかもしれません。

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