2011年2月6日日曜日

がん診療連携拠点病院はどうなる?

藤田敦子のひとり言(がん対策・緩和ケア)

パソコンが壊れて、只今復旧中です。フォーラムの申込受けもあるし、パソコンが1台では大変!
このパソコンの動きが悪いのですが、ひとまず、報告を入れます。

第17回がん対策推進協議会が開催されました。今回は、がん診療連携拠点病院について、ヒヤリングが行われ、事務局よりがん診療連携拠点病院の「素案」が出されました。
集約化(小児がんなど)すべきこと、均てん化(緩和ケアなど)すべきことが示されています。
ドラッグ・ラグの解消の為に、拠点病院の認定に、臨床試験の推進を入れてはどうか?とも書かれています。
認定病院については、それぞれ、独自に作られてきています。千葉県でも会議にて提案がありましたが、治療が満たされていないところを認定する案には、千葉県の委員から賛成は得られませんでした。今回、国が示した形を最低ラインとして、独自に進めていくといいですね。私は、緩和ケア外来は必須にしてほしいと思っていますが、ここは、協議会委員にお任せになるのでしょうか・・・。専門委員会の委員にお伝えだけはしてみようと思っています。

ヒヤリングを受けるだけでも時間がかかるのに、それぞれの委員から提出資料の説明があり、今回も十分な審議を行われなかったと感じています。議論にならずに発表で終わってしまう。このまま、意見を出すだけで終わってしまうのでしょうか・・。
ヒヤリングは、広島県、東京都の取組、そして静岡県がんセンター山口総長からでした。

広島県からは、県独自のがん医療ネットワークの報告がありました。

東京都からの報告に、「拠点病院の整備で、がん対策はかなり進んだ。拠点病院、都認定病院、東京都医師会も一緒に協力して、がん登録、連携パスなどができてきた。過去には絶対できなかった」と拠点病院について好意的な意見が出ていました。連携バスはステージ1.2ができたところです。ただ、地域の中小病院や専門病院をどうするのか、拠点病院以外でも、がん治療を行いたいという病院医師からの希望もあり、そこのところをどうするのかが、今後の課題だと言われていました。

山口総長からは、治療だけでなく、進行・再発・転移の後に亡くなる人についても対応せねばならない(緩和医療)。また、患者・家族の暮らしを守る活動も求められている(相談支援センター)。均てん化や地域連携パスなど行政との協働も進めなければならない。院内がん登録を進める。患者・家族にとって、地域における心のよりどころ・地域によって育まれる存在である、との話がありました。ここのところが、従来の病院にかかっている患者さんだけを考える病院のあり方と決定的に違うところですが、機能しているとは言いがたいですね。

前川委員・三好委員・安岡委員からは、相談支援センターの状況調査報告があり、天野委員からは、地域統括相談支援センターについての調査報告がありました。設置に向けて動いているところもあるんですね。読売新聞の本田委員に、千葉県の患者等の満足度調査を私からお渡しし、提出してもらいました。次回が、相談支援センターのあり方ですから、ぜひ、参考にしてもらいたいですね。

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