2011年5月6日金曜日

【地震・がん】被災後もがん治療を!岩手から

NPOピュアの藤田敦子です。

GWも残りわずかですね。
今月の22日(日)9時半から11時半に被災地の岩手に送るタオル帽子制作を船橋市公民館で行います。タオル帽子は、岩手ホスピスの会が考案したもので、抗がん剤で脱毛したがん患者さんのために、タオルを使い、手作りした帽子を、病院などへ送っていました。今、被災地にいるがん患者は声を出せず、治療を受けられない苦しみや、副作用など人知れぬ悩みをかかえています。
被災地での活動を紹介する新聞記事です。タオル帽子を一緒に作り、被災地へ届けませんか?ピュアの連絡は、FAX047-448-7689 です!

被災後もがん医療を 岩手医大と8県立病院相談窓口

本県のがん診療連携拠点病院である岩手医大付属病院と8つの県立病院は、東日本大震災の発生後、適切な治療を受けられないがん患者の相談を受け付けている。県内の患者会も相談窓口などの周知に協力、助かった命を大切にしてほしいと呼び掛けている。

 相談を受けているのは、以前からがんに関する相談室を設けている9病院。かかりつけ医や病院の被災によって治療が中断したり、避難所生活で周囲に気兼ねし、自身のケアができないがん患者は相当数に上るとみられる。

 県立磐井病院の緩和ケア病棟ボランティアコーディネーター長沢雅美さんによると、陸前高田市から一関市の避難所に移り、熱を出して保健師に病院に連れてこられ初めて緩和ケアに該当するがん患者だったことが分かった被災者もいたという。

 自身もがん患者であるという長沢さんは「悩み苦しみながら命と向き合ってきたがん患者だからこそ、与えられた命を大切にしてほしい。勇気を持って治療の継続を」と願う。

 岩手医大付属病院の斎藤俊哉医療福祉相談室長は「食事一つとっても我慢しながら避難生活を送る人は多いと思う。がん患者に欠かせないメンタルケアも含め、広く役に立ちたい」と利用を勧める。

 一方、県内の患者会の活動が避難所に散在する患者の把握や情報提供に貢献している。

 副作用による脱毛で悩む全国のがん患者にタオル帽子を届けてきた盛岡市の岩手ホスピスの会(川守田裕司代表)は震災後、陸前高田市や大船渡市などの避難所で炊き出しや喫茶サービスを実施。患者に特定せず帽子を提供したところ、自分ががん患者であることを打ち明けてくれた患者もいたという。

 同会のほか、北上市のがん患者会「びわの会」会員や、宮古市の子宮・卵巣がんの患者会「らんきゅう*卵宮」なども相談窓口の情報提供に努めている。

 岩手ホスピスの会の川守田代表(盛岡市)は「今後は傾聴活動などにも力を入れ、被災したがん患者のきめ細かなサポートにつなげたい」と熱を込める。

 同会は23日も、陸前高田市の高田一中でタオル帽子配布とコーヒーサービスを実施。5月28日には盛岡市で傾聴のセミナーも開催する。

【写真=コーヒーを振る舞ったり、タオル帽子を配布した岩手ホスピスの会の活動=陸前高田市・サンビレッジ】

0 件のコメント: