2010年10月2日土曜日

乳がん検診で石灰化と言われたら

藤田敦子のひとりごと(緩和ケア・がん対策)

この間、
乳がん検診はこのままで大丈夫なのか?
というブログを書いた。
あの後、石灰化って何だろうという思いが続いている。

今日、船橋市乳がん市民公開講座が(財)ちば県民保健予防財団とアストラゼネカ株の共催で開催されたので行ってきた。事前質問を受け付けていたので、「石灰化」について質問を書いて提出しておいた。

乳がん「自分は大丈夫」と、思っていませんか?
 ~16分の1という現実~

この講演の中で、
マンモグライフィーを毎年撮っていれば大丈夫か?について
1.写らない乳がんがある
2.写せない場所がある
3.小さい乳がんはわからない
という答えだった。
2年の検診間隔の間に発見される乳がんがあり
マンモグラフィーだけでなく、超音波や自己検診も必要ということだった。

乳房といっても、人それぞれ大きさなど違うわけで
また、ガイドラインも、年齢によっての推奨が違う。

治療も、本人によって何が一番大事なのか、それによって治療が決まるという。
どんな治療も長所、短所があり、全摘か温存か、じっくりと医師から情報をもらって、決めることが大事。再建も、すぐやるほうがいいのか、後から行うか、お金も100万くらいかかるらしいから、それも含めて決めていくしかない。

私が気にしていたとおり、専門施設に患者が集中し、外来混雑等による
診療機能が低下しているという。これでは、一人ひとりへのきめ細やかな治療はできない。

石灰化については、良性と悪性があり
良性は、乳腺炎などの後、乳腺症に伴うもの、繊維腺腫に伴うもの、
その他がある。
悪性は、乳がんに伴うもの、非常に細かく形がふぞろい、
石灰化=がん、ではない

インターネットで調べたら、ちば県民保健予防財団の橋本秀行先生が2004年に発表されたPDFがあった。

マンモグラフィの読影~新しいマンモグラフィガイドライン~ 橋本秀行医師

マンモグラフィのカテゴリー分類と診断フローチャートが出ている。
自分の石灰化が、悪性なのか良性なのか、少しはわかる。
診断を受ける前に読んでおき、医師に自分の石灰化はどれなのか
印をつけてもらうといいかもしれない。
石灰化は0期で転移はおそらくしていないが、温存だけでなく、全摘という選択もあるのだということがわかる。全摘の場合リンパは残せるから、全摘・再建でしょうか

橋本氏が言うには、マンモグラフィの石灰化のアプローチは下記だ
MMG上、明らかな良性石灰化を正しく良性と診断し必要のない精密検査を避ける
良悪性を識別する必要のある石灰化についてはその形態と分布で診断する

しっかりと診断ができる医師に、乳がん検診をしてもらうことが一番大事ですね。
いまだ、触診だけの検診があるのはどうしてなのか。石灰化は触診ではわからない。早期検診・早期発見が合言葉のはずなのに、なんのための検診クーポンなんだろう。何とかしなければいけませんね。

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