藤田敦子のひとり言(がん対策・緩和ケア)
先般の第15回がん対策推進協議会は、荒れました。議論が活発ならいいのですが、予想もしない「緊急動議」が出て、協議が中断しました。事務局の落ち度ですね。これだけ、運営についての意見が出ているのに、何もフォローしないで進めようとしているのが、間違いなんだと思います。大事な基本計画の改正です。いのちをかけてがん対策基本法を作った山本たかし議員は、今の状態をどう思っているでしょうか。 あってはならないことが起きてしまいました。
有志委員からの運営の見直しに関する意見書ほか
垣添会長から提出された改善を求める文書
協議会では、国立がん研究センターで実施している「がん相談対話外来」の実施体制が報告されました。相談支援センターの拡充というより、セカンドオピニオン外来の拡充というほうがあっているような内容ですね。配置された職種は、まさに緩和ケア外来に必要な職種です。今後、がん患者必携を渡していくときの体制も考えていかなければいけませんね。
他には、がんプロフェッショナル養成プランの中間評価も報告されました。総合評価では、1位千葉大学、2位東京大学、3位大阪大学でした。へえーでした。
今後のがん対策推進協議会の進め方は、専門委員会の設置と月に1~2回の集中審議が提案されていました。次は12月10日(金)がん診療連携拠点病院のあり方になっています。専門委員会は、当初のがん研究以外に小児がんも入りました。学会や親の会から要望がだされました。
私が入っている「終末期医療のあり方に関する懇談会」でも、親や家族への支援(家族・遺族ケア)を入れました。こちらの報告書が出ましたら、また報告します。垣添会長は、患者であり、家族・遺族の気持ちもわかる方です。この新聞記事に書いてある「悲嘆ケアの研究」を応援したいです。家族を支えることも、とても大事なことです。辞めないでほしいと願っています。
がん対策推進基本計画の変更に係る論点では、中間報告で指摘された内容が列記されています。中川委員から、緩和ケアを早期から導入し、うつ症状やQOLを改善すると生存期間の延命が得られるという論文の発表がありました。
今後の計画変更に係る協議会のスケジュールは、とても仕事を持っている人にはこなせないようなスケジュールですね。また、委員の任期は2年ですので、来年3月までの人もいます。4月から新しく委員になった人が、会議についていけるか疑問が残りますので、専門委員会などに早めに入っていくことはできないのでしょうか。
初めて、患者関係委員がたくさん入り協議されている「がん対策協」です。介護保険の会議では、国にお金がないために、利用者負担が増える案が厚生労働省から示され、失望が広がっています。がん対策以外に、肝炎対策の協議会も始まっていますから、「患者からの要望」も広がっています。
未来に希望が持てる結果になってほしいですね。財源問題は大事だから、どうしていくのかについても、各審議会で話し合ってほしいものです。
0 件のコメント:
コメントを投稿