2010年12月4日土曜日

静岡県がんセンター抗がん剤・放射線治療と脱毛や食事

藤田敦子のひとり言(緩和ケア・がん対策)

静岡県がんセンターの「がんの社会学」に関する合同班会議に行ってきました。

Survivoorshuip(サバイバーシップ)で
抗がん剤・放射線治療と脱毛ケア が公開されています。以前には、
抗がん剤・放射線治療と食事の工夫 が好評でした、出版もされています。
また、新しく、胃がんになったご主人を支える奥様のブログという架空のブログ方式で、がんになった後の情報を伝えています。なかなか、ユニークな試みでわかりやすいですね。
リンパ浮腫も近日公開予定だと言われていました(追記:公開されました)。

今回、患者会からの報告に私も発表しました。千葉県の社会資源調査の結果を一部報告と、千葉県のがん患者等の意識調査結果で、拠点病院のがんサロンや相談支援センターが、患者会などに関わっている人でも65%ぐらいの人は知らないという結果を伝えました。病院の中だけで行っているから情報が届かないのだと思います。「サテライトを患者会や他の機関と一緒に作って行ったらどうでしょうか」と提案しました。相談支援センターに十分なスタッフがいれば可能ですが、一人でがんばっているところもありますし、なかなか国が考えているようには機能しませんね。
追記:803件中、拠点病院内にがん患者サロンを設置していることを「知らない」551件(68.6%)、がん相談支援センターをご存知ですかに対し「知らない」513件(63.9%)

そんな中、三重県がん相談支援センターの取り組みはすばらしかったです。もともと、県内にがんセンターがなくがんになった人のために「相談窓口が必要!」という話になり、平成14年に「がん患者生活支援事業」が日本対がん協会三重県支部に運営委託をされました。三重県の津総合庁舎内 保健所棟1階にあり、常勤が3名、非常勤が1名、サポーター(ボランティア)が42名で行っていて、がん相談、情報交換・交流の場(サロン)、情報提供、相談員研修、サポーター研修の5つが柱になっています。年間500件の相談があり、拠点病院と違っているのは、不安な気持ちや、医療者との関係、患者会・ピア相談、経過報告(グリーフケア)があることです。

こういう拠点が、あるといいですね。三重県は186万の県です。660万の千葉県には千葉市(県がんセンター、千葉大学などあり)、東葛北(国立がんセンター東病院あり)そして東葛南の3か所にはほしいですね。対がん協会は、リレーフォーライフも始めましたし、こういう地域での取り組みをしているところもあるんですね。う~ん、垣添会長に、全国に広げてもらいたいですね。

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