今までのピュアの活動や藤田に関する新聞記事等を紹介しています。
毎年ご紹介があるのですが、今回は飛びますが、2008年全国大会(千葉大会)後に出た日経新聞2008年7月27日(日)朝刊記事です。
日経新聞 2008年(平成20年)7月27日 日曜日
最前線ひと
在宅ケアの情報 患者・家族へ発信
千葉・在宅ケア市民ネットワーク「ピュア」代表 藤田敦子氏
「どの会場でも、演者と客席が一体となって熱のこもった議論が行われ、中身の濃い大会にすることができた」
終末期やがんの緩和ケア、在宅ホスピスケアなどのあり方を考える「日本ホスピス・在宅ケア研究会」が今月12日、13日に千葉市で開いた全国大会で大会長を務めた。医師、看護師、介護職らが中心の研究会だが、「患者や市民が専門職と同じ目線で語らい、双方向の議論をしたい」との理念を掲げ、計35の講演やシンポジウム、パネルディスカションのテーマ選択、人選を足かけ2年がかりで進めた。
冒頭のあいさつで、「国の施策は在宅ケアを重視する方向に変わりつつあるが、制度はますます複雑化し、患者・家族には分かりにくくなっている。この大会を理解を深める一助としたい」と訴えた。
切ないほど望んだ情報が必要な時に手に入らず、途方に暮れた経験がある。
1999年、がんを患った夫を病院で看取(みと)った。病室に泊まり込んで看病し、「一緒に白い壁と天井に囲まれて過ごした」。ある春の日、近くの公園で鮮やかなチューリップを見て思った。「夫を(家に)連れて帰ろう」
そのためには、痛みをとってくれるなど医師の支援が必要だ。電話帳で探したが、たどり着けなかった。外泊許可を取って2泊3日の一時帰宅。食堂のイスに座って「家っていいなあ」と夫はつぶやいた。
別れから2年後、NPO(非営利組織){ピュア」を立ち上げた。在宅ケアの情報発信と在宅での看取りを可能にするネットワークづくりが目標だ。在宅ホスピスに関する電話相談や情報誌発行のほか、患者・家族を支えるボランティアの養成研修を開くなど、多彩な活動を続けている。
2004年には、千葉市内の医療機関、福祉施設などへのアンケートを基に作製した「在宅ホスピスケアガイド」を発行。在宅医や支援制度など「役に立つ」情報をふんだんに盛り込んだ。
「家に帰ろう!」「最期まで自分らしく生きたい、暮らしたい」――。表紙に入れた言葉は、自身のメッセージでもある。
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2008年の千葉大会についてはプログラムをこちらから
千葉日報 2008年7月13日 日曜日
終末期ケアへの理解深めて 日本ホスピス在宅ケア研究会
初の千葉大会でシンポ「医療・福祉連携で患者支援を」
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