2011年9月4日日曜日

【地震・医療】石巻の医療再生 在宅専門診療所開設

NPOピュアの藤田敦子です。被災地石巻に大きな助っ人ができました。診療所を開設し、根をはやして、地域医療に貢献することはすごいことですし、IT戦略からも、今回の試みの行方が待たれるところです。一度、開設したての東京の事務所にお邪魔したことがありますが、たぶん石巻も同じ状況なのだと思います。新しい住居や介護とのモデルも作ってほしいと願っています。


石巻の医療再生支援 東京の法人、在宅専門診療所開設
開設に向けて準備が進む「祐ホームクリニック石巻」=石巻市水明北2丁目

 東日本大震災で痛手を受けた地域医療をサポートしようと、東京の医療法人が9月1日、宮城県石巻市に在宅医療専門の診療所を開設する。長引く避難生活で悪化が懸念される要介護者の診療ニーズに対応しながら、高齢者の孤立防止にも目を配り、被災地の医療再生のため助力する。

 診療所は「祐ホームクリニック石巻」で、医療法人社団鉄祐会(東京)が石巻市水明北2丁目に開設する。診療科目は一般内科と循環器内科。外来診療はせず、希望する要介護認定患者の自宅を医師が定期的に訪問診療する。急変時は24時間対応するため、範囲は旧石巻市街を想定している。
 医師3人、看護師2人、事務スタッフ4人の計9人態勢。医師は法人理事長の武藤真祐院長と、家庭医でつくる「日本プライマリケア連合学会」(東京)からの派遣医、現地で災害支援してきた医師が担当する。看護師と事務スタッフは地元から採用し、医療の人材流出を防ぐ。
 診療所はプレハブ平屋の床面積約100平方メートル。診療所に近いトゥモロービジネスタウンなどに仮設住宅が計2000戸建設されるほか、被災した自宅で不便な生活を送る高齢者もいるため、医療ニーズに加え、心のケアや生活支援にも対応したい考えだ。
 石巻市医師会にも相談して準備を進めており、診療所が軌道に乗れば、地元関係者への事業引き継ぎも検討している。
 診療所の隣に建物をもう1棟建てて、長期的支援を行うNPOや医療関係者に集会所として貸し出し、被災者が安心して暮らせる環境づくりも支援する。
 開設準備室は「被災した高齢者は行動習慣が変わって足腰が弱ったり、不安や疲れが蓄積したりしている。津波被害で診療を再開できない医療施設や医師の市外への流出がある中、地域医療の再生と住みよい地域づくりに協力したい」と話している。
 診療を希望する場合は、ケアマネジャーを通じてか、
電話050(3777)2177で申し込む。


河北新報 2011年08月31日水曜日

0 件のコメント: