2010年6月12日土曜日

国立がん研究センター新たな動き

藤田敦子のひとりごと(がん対策)

6月9日に国立がんセンターがん対策情報センターで患者・市民パネル100人の委嘱状交付式があり、行ってきました(がん対策情報センター:左・渡邊様、右・若尾センター長補佐)。現在公開されている「がん情報サービストップページ」


一番の関心は、国立がん研究センター理事長に就任された嘉山新理事長がどんなビジョンを言われるのか。そして、次は、がん患者必携が、どこまで配布可能になっているかでした。

嘉山理事長は、闘志満々という印象で、「日本のがん医療を世界一に」と言われていました。
次の日に、記者会見が行われました。

嘉山理事長は、「患者の目線」に立った政策立案が重要だと強調。「患者のベネフィットがある登録制度にすれば、(患者も)協力してくれるはずだ」と述べ、3-4割にとどまっている登録率の向上に期待感を示した。現在は厚労省と登録内容について検討している段階と説明し、1年以内の運用開始を目指すとした。会見では、このほか、理事長就任後の約2ヵ月間の新たな取り組みについて説明をした。がん専門相談員が患者の相談に応じる「がん相談支援センター」では、従来は同センターを受診している人や、がん検診の受診を考えている人の相談にも応じる。また、診療の内容・実績や抗がん剤の治験情報のホームページ上での公表を始めた。

患者・市民パネルの席上で、私は「患者が一番知りたいのは、どんな治療があって、どこでそれが受けられるか」と発言しました。「がん患者必携に掲載されている順に、ホームページに載せて学会の情報へリンクしていく形がいいと思う」とも。これから2年間、患者必携をどう皆様のお手元に届けることができるか、また、がん対策情報センターの発信する内容等に意見を述べていきます。

がんになってもひとりぼっちにならない社会。
医療者と患者・市民が手を携えて、一緒に作っていきたいですね。
そして、医療だけでなく、コミュニティ全体で! それが私の夢です。

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