平成23年3月6日(日)に島根県大田市で開催された 平成22年度緩和ケアを考える集い「がんになったらどがすーだぁ~」~わたしたちにできることはなに?~で、基調講演をしてきました。主催は、緩和ケアネットワーク大田と島根県県中保健所。私は「患者と家族の生き方を支えるチカラ~自律への支援~」と題して、患者の意思や希望を叶えていく支援のあり方やネットワーク、家族の在宅での穏やかな最期についてお話をしてきました。
その前の週に、益田がんケアサロンの納賀さんが千葉県に来られて、島根県の在宅緩和ケアは進んでいないこと、大田のみネットワークがあることを教えてもらっていたが、話以上にネットワークができていて、びっくりした。
また、千葉県と同じ時期にネットワーク会議を開催されていた。千葉県でも最初は保健所(健康福祉センター)を事務局に会議が開催されたが、予算が消えたとともに縮小し、その後、がん診療連携拠点病院と熱心に在宅を行っている診療所等の勉強会が開催されている。人と人が出会ってできた縁は、お金がなくなっても続いていく。柏地区の緩和ケアのプロジェクトも、元々は千葉県のネットワーク会議が発展したものなのだ。医療・福祉7000近い機関へのアンケート調査は大変だったけど、やって良かった。後は、ネットワークに「たましい」を入れる熱い人がいればいい。
緩和ケアネットワーク大田は、島根県緩和ケア総合推進事業として、平成14年から3年間取り組まれ、その後、自主組織として、医療・保健・福祉サービスが一体的に提供されることを目的に自主的に取り組まれている。構成員には開業医、大田市立病院、がんサロンおおだ、緩和ケアボランティア、訪問看護ステーション、居宅介護支援事業所、地区包括支援センター、デイサービスセンター、大田市社会福祉協議会、大田市役所、県中保健所がいる。
開業医の先生たちの腰の低いことや市民のいのちを守ろうという熱い志に、圧倒されました。また、市民パワーもすごかったです。県中保健所の皆様の姿勢にも頭が下がりました。
600万の千葉県、90万の千葉市、60万の船橋市・・・。千葉県は他に医療崩壊の話題の地域もある。なんだかな~、島根県は東西に長くて人口は70万らしいんです。大田市は、4万ぐらい。千葉県で言うと館山市や匝瑳市ぐらい。そして同じような問題が起きていました。地域医療の現場で起きていることを中央へ訴えなくては。私にできることがあるはずだもの。
これからも、大田らしい絆を、顔と顔を合わせて、深めてほしいな~と思いました。
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